生活習慣が造精機能に影響する?

先日、生殖医療専門医の指定講習に行って来ました。
講師のお一人は数少ない泌尿器科の生殖医療専門医でした。先生ご自身が資料を今後の診療での説明に活用してよいと話されていましたので、一部ご紹介します。

精液検査の結果が良くなかった場合 、何か生活の中で気をつけて改善させたいと考える方は多いと思います。
薄毛治療薬が精液所見を悪化させる場合があることはご存知ですか?。薄毛治療薬使用で全ての方が男性不妊になるわけではありませんが、男性不妊と診断されたケースでは薬を中止すると所見が改善することが報告されています。(Fertity & Sterility 100:1542-1546, 2013 )
薄毛治療薬のことは以前から認識しておりましたが、今回初めて聞いたのは、ラップトップパソコンを膝上で使うと造精機能に影響するか?という話題でした。本当に検証して論文にしている方がおられるようです。精巣が高温になると造精機能が低下することが知られています。膝上にPCを置いて作業している人と、コントロールとしてただ座って作業している人で陰嚢表面温度を測定したそうで…結果、1時間後に膝上PC群では2.6度、コントロール群では2.1度温度上昇があり、有意差ありとなりました(Human Reproduction 20: 452-455, 2005) 。私は、それより1時間座っていると2度も表面温度上昇があることの方が驚きでした。様々なお仕事の方がおられるかと思いますが、長時間座りっぱなしということはありますか?仕事の動線がよく考えられた環境にいるより、少々立ち上がって動かないといけないようにした方が身体にはよいのかもしれませんね。付け加えると、肥満も陰嚢表面温度を上昇させるそうですよ(HumanReproduction 30: 1006-1013, 2015)。

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