子宮内膜着床能検査(ERA)始めます

この度、子宮内膜着床能検査(アイジェノミクス社のERA検査)を導入することとしました。

体外受精で良好なグレードの胚(受精卵)を戻したのになかなか妊娠しない…
「着床障害ではないか…」と不安になる方もおられると思います。
着床は良好胚と内膜の相互作用により成立するものです。妊娠に至らない場合、多くは胚の質が原因です。しかし、適切な厚さの内膜に、十分黄体補充もし、5AA(最上グレードの胚盤胞です)を戻しても着床しないことを繰り返すようだと、何かしら着床率が下がる原因があるのではないかということになります。
これまで、内膜スクラッチ法やSEET法など着床率を上げる試みはいくつか報告されております。特に内膜スクラッチは子宮体癌検診かねて行うことできる、比較的簡便な手技ですので、不成功を繰り返しているかたには説明のうえ行っております。しかし、いずれも全ての方に有効な方法ではない、というのが現状です。

通常、自然妊娠の着床期にあわせて排卵の5日後、もしくはホルモン補充周期ですと黄体ホルモンを開始して6日目に移植をします。ここから2-3日間が着床のwindow期と言われる着床に最も適した時期であると言われているからです。
ERA検査はこの時期がずれている可能性がないかを調べるために、通常移植している時期の子宮内膜の組織を採取し、子宮内膜着床能に関連する236個の遺伝子の遺伝子発現レベルの分析をする検査です。時期があっていれば受容期、ずれていれば受容前期、受容後期などと診断されます。この場合再度時期をずらして採取し、最も適切な移植時期を確認することになります。

これまで世界54か国で35000例の反復不成功症例で検査した結果、37 %で通常の移植日だと子宮内膜が非受容期、つまり移植時期がずれていたと報告されています。(アイジェノミクス社提供資料より)

国内でもいくつかの施設でこの検査を導入開始しています。
遺伝子発現をみる、という検査の性質上、どうしても検査が高額なのがネックです。
他施設では高いところですと15,16万円のところもあるようですが、当院では125000円に設定する予定です。
検査の方法や詳しいスケジュールは受診のうえ、ご相談ください。

一覧に戻る

© Ikeshita Ladies' Clinic All Rights Reserved.