池下レディースクリニック広小路  
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婦人科外来について

1 婦人科検診のすすめ

仕事・結婚・妊娠出産などをめぐって現代女性のライフスタイルは多様化しています。年齢だけではなくその人のライフスタイルによって起こりやすい病気、治療法の選択肢も変わります。今のあなたの健康状態を把握し、今後の人生設計を考えるうえでの参考にしてください。

女性特有の癌は若い女性にも増えています。年に1回は検診を受けましょう。

*症状や所見のある方は保険適応が可能です。受診して医師にご相談ください。



2 婦人科検診ではどんな病気がわかるの?

子宮筋腫とは:

子宮にできる良性の腫瘍で、30-50代の女性の4-5人に一人は持っているといわれています。悪性になることはありませんが、定期的に検査を受けて、様子をみることが大事です。貧血になるほど月経の量が多い、下腹痛や腰痛がひどいなどの症状が重くなるようでしたら、治療が必要です。

子宮内膜症とは:

子宮内膜という月経の時に剥がれてくる組織が、本来の場所以外で増殖する病気です。確実な診断には腹腔鏡や手術時の所見が必要ですが、卵巣にチョコレート嚢胞という良性の腫瘍ができたり、子宮の筋層が厚くなる子宮腺筋症などの病変ができると超音波検査で見つけることができます。また、病気が進行して子宮の周囲の癒着がすすむと、内診でも子宮内膜症が疑われることがあります。子宮内膜症を発症すると月経痛が強くなり、進行すると月経以外の時でもお腹や腰に激しい痛みが続き、不妊症の原因にもなります。

卵巣嚢腫とは:

卵巣腫瘍のなかで良性のものを一般的に卵巣嚢腫と呼んでいます。かなり大きくなるまで症状がでないことが多く、他の症状や妊娠で婦人科を受診した際に見つかることが多いようです。普段無症状のものでも、茎捻転といって卵管や血管が走行する根元が捻れて激痛をおこし、緊急で手術が必要となることがあります。また一部のものは悪性化する場合もありますので、ある程度の大きさになったら治療が必要です。

子宮頸癌とは:

子宮頸癌は子宮の入り口にできる癌です。多くのケースが性行為で感染するパピローマウイルスが原因となって発症すると言われており、20代の女性でも発症することがあります。前癌病変や初期癌で発見すれば、子宮の入り口を削り取るような手術で治療できますので、術後の妊娠・出産も可能です。米国などでは20代前半の女性でも当たり前のように子宮癌検診を受けていますが、日本では自治体や職場の検診でも20代の方は対象となっていない場合が殆どです。進行してくると、出血や帯下の増加が見られますが、初期には無症状のことが多く、早期発見のためには無症状でも年に1回検診を受けることが大事です。

子宮体癌とは:

子宮体癌は子宮内膜にできる中高年の方に多い癌で、(1)長期の月経不順、(2)出産をしていない、(3)肥満、などがリスク因子となります。

乳癌同様近年日本でも増加しており、欧米型の食生活や女性のライフスタイルの変化も関係していると言われています。直接見ながら採取する子宮頸部の細胞診と比較して、子宮内膜細胞診は検出率がやや劣り、無症状の方が子宮体癌検診を受ける意義については論議があります。(1)リスク因子がある方、(2)不定期に出血がある、(3)月経の量が多く期間も長い、(4)閉経後なのに帯下が多い、などの症状がある方は受診をお勧めします。

卵巣癌とは:

卵巣癌は最近増加傾向にあり、10代から高齢者まで幅広い年齢で見られます。早期発見が難しく、女性の癌の中では治りにくいといわれています。小さいうちは内診では見つけられないので、婦人科検診を受ける場合は経膣超音波検査も受けて、卵巣に異変がないかみることをお勧めします。





3 ピルについて

ピルについて詳しく知ってみませんか。避妊効果以外にも様々な副効用があります。



ピルによる避妊のしくみ

ピル服用の最大のメリットはその確実な避妊効果です。のみ忘れさえなければ、1年間の妊娠率は0.3%と言われており、コンドームを正しく使用場合の年間妊娠率が3%であるのと比べると、いかにピルの避妊効果が高いものかおわかり頂けるかと思います。

自然周期の排卵は卵巣が単独で行っているわけではなく、脳の中にある視床下部や下垂体から分泌されたホルモンの作用により卵巣における卵子の成熟や排卵が引き起こされているのです。また、卵子の成熟と平行して卵巣で作られた女性ホルモンは脳に作用し、下垂体ホルモンが過剰に分泌されないようにするフィードバック機構がはたらいています。体外からピルによりホルモンが補充されると、脳はもう十分卵巣ホルモンが分泌されているものと認識して、下垂体ホルモンの分泌を抑えます。下垂体が作用しなければ、卵巣におけるホルモンの産生や排卵も止まります。

ピルは排卵を抑制することに加えて、子宮内膜を受精卵の着床に合わない状態にし、子宮の入り口の粘液の粘調度をあげて精子の通過性を低下させる作用により妊娠を防ぎます。

こんな方は是非ピルをお試しください。

ピルには避妊効果の他に様々な副効用があります。下記の症状でお悩みの方、ピルの服用も治療の選択肢としてお考え下さい。

  • ・月経量が多く貧血になる。
  • ・月経痛が激しく、鎮痛剤を服用しても体調がすぐれない
  • ・月経不順があり、すぐに妊娠を希望していない
  • ・ホルモンのアンバランスによるニキビ、多毛が気になる
  • ・子宮内膜症があり経過観察しているが、なるべく進行を抑えたい

副作用について

これまでにピルは欧米を中心として40年余りもの間改良を重ねられてきました。現在世界で約1億人の女性がピルを服用していると言われており、副作用についても多くのデータの蓄積があります。

飲み始めには3分の1近くの人に吐き気や頭痛、むくみなどがみられますが、飲み続けて頂くと、1-2周期の間に症状が軽くなっていきます。まれに、血栓症という血の固まりが血管につまることによる重大な副作用が起きる場合があります。(1)血栓症の既往がある、(2)35歳以上で1日15本以上タバコを吸う、(3)糖尿病、高脂血症、高血圧などの持病がある、など血栓症のリスク因子がある人は服用をお勧めしません。ピル服用に際して問題となるような基礎疾患がないか問診で確認致します。健康診断の結果などありましたら持参して受診なさってください。

また、発癌リスクについて、近年次のように報告されています。

  • 乳癌: ピルの服用によってリスクが増加する可能性は小さい
  • 子宮頚癌: 5年未満のピル使用ではリスク増加はごくわずかであるが、服用期間によってはリスクが増加する可能性がある
  • 子宮体癌: リスクが50%減少する
  • 卵巣癌: リスクが40-50%減少する







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