男性肥満と不妊

男性肥満と不妊
本日は培養部からお届け致します。 看護部ブログで女性肥満は妊活に悪影響を与えるということをお話させていただきました。今回は男性側の肥満も不妊の原因となることをお話させていただきます。 「Reproductive BioMedicine Online」で2018年に発表された最新の論文で、男性側が肥満の場合、体外受精後の妊娠率・生児出生率が低くなるという報告がありました(引用①)。 この論文は11文献(14372周期)を解析し、肥満男性(BMI 25以上)と標準男性(BMI 18.5-24.9)に分け、体外受精後の妊娠率と生児出生率を比較しています。 肥満男性では、ホルモンバランスの異常で精子形成の阻害や勃起不全(ED)が引き起こされることや、精子所見の悪化や精子DNAのダメージが上昇することが報告されており、そのため妊娠率と生児出生率が低下すると考察されています。 BMI (Body Mass Index)の計算式 BMI = 体重(㎏) ÷ {身長(m) × 身長(m)} 男...

麻疹(はしか)について

麻疹(はしか)について
今週は看護部よりお伝えします。 昨今、ニュースでも報道されておりますが、麻疹(はしか)の感染が沖縄から始まり、他県にも拡がってきているようです。妊娠中に麻疹にかかると、赤ちゃんに風疹にかかるような先天性の奇形が現れることはありませんが、早産や流産の原因になる場合もあります。過去に麻疹の予防接種を受けていたのか、自分の母子手帳などあれば確認できますが、麻疹の抗体が付いているのかは採血によって抗体値の確認をする必要があります。 麻疹の予防は注射によるワクチンの接種になります。現在、単体の麻疹ワクチンが少なく、麻疹風疹の混合ワクチン(MRワクチン)も徐々に少なくなっております。ワクチンを接種したい場合、いずれも生ワクチンのため1~2ヶ月間の避妊をお願いしています。尚、妊婦さんの接種は出来ません。 心配な方は治療を開始する前に確認することをお勧めします。

顕微授精

顕微授精
培養部から「顕微授精」についてお話しします。 言うまでもなく、顕微授精は生殖医療になくてはならない技術の一つとなっており、その言葉を耳にしたことのある方も、どういう技術なのか知っている方も多いと思います。 ですので今回は、培養士が患者様の卵子と精子をお預かりして顕微授精を行うにあたり、様々な卵子・精子に出会う中から、卵子の細胞膜が弱く、針の刺激に耐えられずに自ら破れてしまう「膜の弱い卵子」についてお話しようと思います。 これらの卵子は通常の性質の卵子に比べて顕微授精後の生存率が下がる(顕微授精後に変性してしまう)ことが知られています。 この現実に対し、近年では従来の顕微授精の方法から、より卵子の負荷を軽減したPiezo-ICSI法を用いる施設が増えてきました。 当院でも開院当初からこの方法を採用しています。なぜPiezo-ICSI法で改善するのかについては割愛しますが、この方法により弱い卵子の顕微授精後の生存率、受精率ともに大きく改善しています。弱い卵子も受精できればそ...

妊活中の食事について 

妊活中の食事について 
こんにちは。看護部から前回に引き続き妊活中の食事について、お届けします。 ◎痩せ型さんのための食事のポイントを紹介します。 (痩せていて妊娠しにくい方) ・BMIが19以下    ・生理不順気味 ・胃腸が弱い     ・量を食べられない ☆痩せ型さんのためのポイント 1.糖質と脂質をバランスよく食べる ・糖質はご飯、麺類、果物、お菓子、ジュースなどに含まれ、体を動かすエネルギーとして使われます。一方、脂質は肉や魚、ナッツ類、油に含まれエネルギーのほか代謝に必要な様々なホルモンの材料となります。  痩せ型の人たちは、糖質と脂質のどちらかが不足していることが多いので足りない分をしっかり補う事が大事です。 2.糖質制限はNG ・炭水化物を全く摂らない、または量を減らす、糖質制限。痩せ型で特に糖質が足りない人は、当たり前ですが糖質制限はNGです。一方、脂質が足りていない人は、動物性のものを食べましょう。 ☆牛肉や豚肉を食べて妊活に必要な体力づくりを  効率よく体重を増やすためには...

いちご狩り

いちご狩り
こんにちは。本日は受付からお届けします。もうすぐ、ゴールデンウィークですね。皆様ご予定はお決まりでしょうか?  私は先日、いちご狩りへ行ってきました。そこの農園は品種が多く、なんと20種類以上もあり、いちごが大好きな私は食べ比べをしようと楽しみにしていましたが、何を食べようか迷っていたら制限時間の問題でたくさんの種類は食べられませんでした。数も昨年は70個以上食べたところ、今年は50個くらいが限界でした。(だとしても、食べ過ぎですね…。)  いくつか食べた中で美味しかったのが桃薫という品種で、赤い色のいちごが一般的だと思いますが、淡いピンク色で中も白いのが特徴的で、ジューシーでさっぱりした甘さで桃のような味と香りがして美味しかったです。名前に桃がついているのも納得でした。おすすめなので機会があれば、食べてみてください! 5月くらいまではいちご狩りを行っているところもあるので、お時間がある方はいちご狩りや、おいしいものを食べに足を運んでみてはいかがでしょうか。

お花見

お花見
こんにちは。本日は受付からお届けします。 桜も喜ぶ暖かな日か続いています。都心では既に散り始め、週末は花吹雪が楽しめそうですね。 お花見はもうされましたか? 私は先日、都内ですが前々から気になっていたお花見スポットへ行ってきました。 例年、近場や行き慣れた場所で済ませることが多かったので、ちょっと普段は思いつかない場所へ行ってみると、東京で生まれ育っていてもまだまだ知らない所ばかり。新しい発見も沢山あり、とても楽しめました。 年度の変わり目で忙しくお過ごしのかたも多いと思います。 桜の季節、皆様がそれぞれの楽しみ方でほっと一息、癒しの時間を過ごせていますように。

妊活中の正しいダイエット

妊活中の正しいダイエット
こんにちは。今回は看護部から妊活中の正しいダイエットについてお届けします。  痩せ過ぎも、太り過ぎも妊活には良くありません。一時的に排卵が止まったり、ホルモンバランスが崩れて生理不順になる事もあります。 (太っていて妊娠しずらい方) ・BMIが23以上       ・冷え性 ・間食がやめられない     ・体脂肪率が25%以上 ☆ぽっちゃりさんのための3つのポイント 1.炭水化物よりもたんぱく質 ・妊活における「やせる」とは、ただ体重を減らせばいいのではありません。余分な体脂肪を燃やし、妊娠しやすい体をつくることが理想です。その必要な栄養素がタンパク質。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに含まれ、代謝の要となる筋肉の構成材量となります。まず炭水化物を減らし、タンパク質を増やすことから始めましょう。 2.加工食品ばかりに頼らない ・加工食品には、過剰な糖質や脂質、食品添加物が多く使われています。それを知らずに食べ続けていると肥満の原因に。また、食品添加物は、腸内細菌の働きを...

花粉症

花粉症
この1ヶ月、妊娠待機中の患者様からの質問事項で最も多いのが、花粉症の薬についてのお問い合わせです。基本的には受精2週間後まではあまり問題になりません。薬による胎児奇形のリスクが特に高いのは妊娠28日目から50日目の絶対過敏期と妊娠51日目から112日目の相対過敏期と言われる期間です。 花粉症で処方される内服薬は、眠気を抑えた比較的新しい抗アレルギー剤が多く、奇形を起こしたというエビデンスもないけれど、妊娠中の使用経験のデータの蓄積がないため、胎児への安全性が確認されているわけでもないというものが殆どかと思います。点鼻薬も全身への影響はゼロではありませんが、飲み薬よりは影響が軽減されます。 私も花粉症には長年悩まされて来たので、妊娠したからといって何とかしないと耐えられないのはよくわかります。朝から抗アレルギー剤を服用しても完全にはおさえられず、花粉シーズン後半になると、夜は鼻閉感を軽減するものを併用しないと眠れない状態でした。鼻炎に効く漢方も試してみましたが、鼻の毛細血管が萎縮するとかで、1ヶ月以上...

喫煙と精子所見

喫煙と精子所見
本日のブログは培養部からお届けします。 以前このブログでもお話しましたが、喫煙は卵巣機能に悪影響を及ぼす恐れがあります。 今回はそれだけではなく、造精機能へ悪影響を及ぼす恐れもあるということをお話しさせて頂きたいと思います。 ヨーロッパの泌尿器科学会の雑誌に掲載された論文で、喫煙によって「精子数の減少」、「精子運動性の低下」、「正常精子形態率の低下」がみられたという報告があります。また、喫煙の量が多いほど、精子所見への悪影響がみられたということでした。 この論文は、喫煙が精子所見にどう影響するかを調べるため、WHO(世界保健機関)の検査マニュアルを使用したいくつかの論文を合わせて分析し、精子所見を喫煙習慣のある人とない人に分け、まとめたものです。 まず、1ml中の精液に含まれる精子数では、喫煙者の方が972万個 精子数が少ないということでした。 喫煙者の平均は3378万~1億1320万個、非喫煙者の平均は4203万~1億3250万個。報告によって、喫煙者の方が非喫煙者よりも1...

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