新しい年に

新しい年に
 平成30年も本日で終わります。あちらこちらに「平成最後の…」という文言がならんでいます。  新しい元号に変わることは大きなことですが、来年は池下レディースクリニック吉祥寺も開院10年という節目を迎えます。6年経ったところで現在のところに移転し、職員の数も増えました。カルテ番号も1万4千を超え、沢山の方々にお会いしてきたことに今更ながら驚くとともに、その責任の重さにさらに気持ちを引き締めて診療に取り組まなくてはと思っております。  この10年で、不妊外来の患者さんの年齢層、背景、治療内容、公的な助成制度などに様々な変遷がありました。  結婚年齢が遅くなったことで40歳前後での初診の方が昔より多いのは相変わらずですが、一時期より30歳前後ぐらいの方の受診も増えている印象があります。あらゆることをネットで情報収集しながら育った方たちなので、何年も一人で悩むのではなく、早めに受診されるようになったのでしょうか。不妊検査についておおよその知識があり、携帯アプリや排卵検査薬を使用し、タイミング療法は試行済みと同

風疹抗体検査・予防ワクチン

風疹抗体検査・予防ワクチン
本日は受付より、風疹抗体検査についてお知らせ致します。 当院では、妊娠を希望されている患者様に風疹抗体検査をお勧めしていますが、武蔵野市にお住まいの方には助成制度があるのをご存知でしょうか? これまでは19歳以上で妊娠を希望されている女性のみでしたが、今月より対象者の枠が広がり、19歳以上で妊娠を希望されている女性の同居者、19歳以上の妊婦の同居者も対象となりました。検査結果は1週間後以降にご本人にご来院していただきます。(ワクチンの接種は4000円となります。) ご希望の方は、受付までお申し出ください。 尚、武蔵野市以外にお住まいの方につきましても、検査は2500円(自費)、ワクチン5000円(自費)にて承っております。  

昨年の当院のART妊娠率

昨年の当院のART妊娠率
昨年の当院のART妊娠率   今年も早いもので11月の下旬になりました。  遅くなりましたが、当院のART妊娠率を更新致します。  昨今は凍結胚移植とする方が多くなっております。  2017年の患者様年代別にみた凍結胚移植毎の妊娠率は下記のとおりです。  20-29歳: 31.8%  30-34歳: 39.3%  35-39歳: 38.4%  40-41歳: 25%  42歳以上:  18.4%   ERA(子宮内膜症能検査)やEMMA、ALICE( 慢性子宮内膜炎と子宮内膜細菌叢の検査) などを導入し、反復不成功の方の妊娠率の向上など新たな取り組みもはじめております。  さらに治療の精度をあげるよう、スタッフ一同努力して参ります。

紅葉の季節

紅葉の季節
こんにちは。本日は受付からお届けします。 紅葉の季節を迎えましたが、皆様いかがお過ごしですか? 先日、南アルプスの前衛峰・日向山に登って来ました。 標高は1660mですが、山頂までのハイキングコースは1時間30分ほどで、気楽に楽しめる山です。 山頂の西に広がる雁ヶ原は他の山ではあまり見られない、雪のような白い砂。 この雪のような白い砂の正体は、花崗岩が風化したことによりできた白い砂です。 八ヶ岳連峰や南アルプスの甲斐駒ヶ岳が一望できます。 樹林帯から突然現れるその不思議で美しい光景に目を奪われます。 今回は紅葉の季節と相まって、また違う山の顔が見れ、本当に何度来ても素敵な山です! 日頃の疲れも吹き飛ばしてくれます! 遠くの山々も澄みきった青空に映える季節となりました。 何かと忙しい師走はもうすぐです。 お風邪にはお気をつけてお過ごし下さい。

アシステッドハッチングの有効性について

アシステッドハッチングの有効性について
本日は培養部からお届け致します。 現在多くの施設で胚移植の際にAHAを行っています。透明帯の一部に切れ込みを入れることで、その部分から胚を出やすくさせることを目的として行われます。 過去の培養部ブログに掲載したように、当院ではレーザーを用いたAHA(Laser Assisted Hatching;LAH法)を行っています。(2017年11月2日ブログ記事へリンク) LAH導入前までは、微細な針を用いて物理的に透明帯を切開していましたが(十字切開法;ZD法)、LAH法の方が容易で短時間に施行できるというメリットがあります。 今回、AHAが凍結融解胚盤胞の透明帯から脱出する割合(透明帯脱出率)と妊娠率への影響を調べました。 ①ZD法を用いた群、②LAH法を用いた群、③非施行群の3群に分類すると、透明帯脱出率については①と②は③よりも有意に高く、LAHは透明帯脱出率を改善させることが分かりました。今回は臨床妊娠率に有意な差は認められませんでした。 またLAHは透明帯と胚盤胞の間に隙間がない

食欲の秋

食欲の秋
本日は受付からお届けします。 収穫の季節である秋は、色々な食べ物がおいしくなる季節です。中でも、女性が特に大好きな、さつまいも・栗・かぼちゃ。ホクホクして美味しいので、太りそう・・・と思いつつ、ついつい食べ過ぎてしまいます。 実際にどのくらいのカロリーや糖質なのか、気になっていたので調べてみました。 さつまいもは134kcal/100g、糖質29.7g。いもごはんや大学いもなどにすると、糖質をダブルでとることになり、太りやすいので要注意です。和栗は、164kcal/100g、糖質32.7gとカロリーも糖質もかなり多めです。かぼちゃについては、91kcal/100g、糖質17.1gとカロリー糖質とも3つの中では少なめです。ただ、かぼちゃは煮物にして食べることも多く、その場合は砂糖を多く加えるため、さらに糖質が増えてしまいます。 そう考えると、食べたいけど我慢した方がとも思いますが、適量食べるなら体に良いものです。食べ方を工夫して、旬の美味しい季節にほっこりとしたい味わいを楽しんではいかがでしょうか。 ...

AUGMENT治療について

AUGMENT治療について
本日のブログは、培養室からお届けいたします。 出生時には卵巣内の卵子の数が決まっており、質は低下していくということを耳にしたことがあるでしょうか。 質の低下の原因のひとつに、「ミトコンドリア」の不足や機能障害があるとされています。 2014年に自家ミトコンドリア移植法( AUGMENTオーグメント治療)という治療方法が発表されました。 この方法は、ミトコンドリアの不足や機能障害により引き起こされる卵子の質の低下を改善する方法です。ミトコンドリアは細胞質内に存在し、エネルギーを供給することによって受精など胚発生の過程を助けています。 AUGMENT治療発表以前は、質の低下を改善するために、若い提供卵子から細胞質を移植(ミトコンドリアを移植)するという方法が行われていました。しかしこの方法は、他者のミトコンドリアを供給することによる倫理的問題や、産みの親と提供者の2種類のミトコンドリアを持つことによる健康的問題が生じる懸念があります。 近年、出生後の卵巣内にも卵子幹細胞が残って...

500円玉サイズの脳みそ!?

500円玉サイズの脳みそ!?
こんにちは。本日は受付からお届けします。 私事ですが、先日夏季休暇を利用して、オーストラリアのケアンズへ行ってきました。 オーストラリアと言えばコアラというイメージの方もいらっしゃるかと思います。せっかくなのでコアラを抱っこしてきました!おとなしくて、本当にお人形のみたいで可愛かったです。その時にガイドの方から聞いたのですが、コアラの脳みそはおとなも子どもも500円玉サイズしかないそうです。そして、コアラは基本的に単独行動のようですが、動物園などで他のコアラと一緒にいると、あるお母さんコアラの子どもコアラが、気が付くと違うコアラに育てられているなんてこともあるという面白いエピソードを教えてもらいました。  色々な観光や体験をして、充実した夏休みになりました。皆さまも夏休みにリフレッシュできましたでしょうか?最近は気温が変わりやすくなってきましたので、体調を崩さぬよう、次のお休みまで乗り切りましょう! ...

男性不妊と睡眠

男性不妊と睡眠
本日は培養部からお届け致します。 今回は男性不妊と睡眠についてお話させていただきます。 皆さんは毎日、快適な睡眠をとっているでしょうか。 「American Jornal of Epidemiology」から2012年に発表された論文に、睡眠障害と精液所見が関連しているという報告がありました(参照①)。 この報告は睡眠障害についてのアンケートをもとに睡眠スコアをつけ、比較したものです。 アンケートの内容は、⑴眠りの浅さや寝苦しさを感じる ⑵入眠が困難だと感じる ⑶早朝目が覚め、再び眠りに戻ることができない ⑷夜中に何度も目が覚め、眠りに戻るのが難しいと感じる という4項目です。 スコアは睡眠障害の自覚がある程高くなり、スコアが低い方から5つの群に分けて比較しています。 その結果、スコアの低い1群目の人と、スコアの高い3~5群目の人のいずれおいても、2群目の人と比べて精子濃度・総精子数・運動性・正常形態率・睾丸サイズの5項目において低下したそうです。 中でも特に睡眠障害が重篤な5群目の...

流産手術は不妊治療の始まりです

流産手術は不妊治療の始まりです
不妊治療でやっと妊娠したのに、胎児発育が止まってしまい流産であるとわかったとき… 妊娠しなかった時以上に落胆する患者さまが多く、私達医療スタッフも重苦しい気持ちになります。 流産の処置は他院に依頼する不妊治療クリニックもあるようです。 私は、ここから次の治療が始まると考え、当院で不妊治療や妊娠後の経過を診ていた方については、原則として当院で処置をするようにしています。 NHKで放送されている産婦人科医院を舞台にした「透明なゆりかご」という医療ドラマをご存知でしょうか。第1回目の医療監修の中に池下クリニックグループの池下久弥理事長の名前があったこともあり、私は毎回録画して見ています。妊娠分娩にまつわる様々な人間模様が、ひと昔前の産院の様子と共になかなかリアルに描かれています。 前回は、不妊後の待望の妊娠が流産となった夫婦の話と若い女性の人工妊娠中絶の話が平行して展開されました。主人公の看護学生が、産院の院長に「先生はどうして人工妊娠中絶を断らないのですか?」と質問します。院長の返答は、「いつか妊娠...

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